原発の影響。

原発事故の政治性。
西洋的技術について、ナショナルな政治方法について。



二重の意味での原発の使用不能性。自然の制御不能性、統治の不信。

原子力について二つの傷を負った日本がどのような世界を描くのか、スマートシティのように内側に閉じこもっていくのか(しかしここでも経路による差異、同じネットページを開くのに電力生成における立地の適正度によって異なる電気料金がかかる)。
ある囲い込みが経路によってずらされて(つまり単写像ではない)、政治的な判断が困難になる。

エネルギ問題に対してジブリ的、あるいはハイデガー的倫理を適用して欲望を抑圧する前にパチンコ、ラブホ、結婚式場などのポストモダン建築(記号として消費される建築)が消費するエネルギーが顕著になったことを考えなければならない。
つまり自在に増殖すると思われていた消費のシニフィアンが裏ではしっかりとエネルギーを摂食していた。


磯崎がいうように日本がそろそろ外圧との摩擦が爆発するような状況にあると再認識した。
国際社会での日本を支える資本が国債の累進的増加によって信用を失い、要人としてのアメリカは目に見えて衰える中で起きた震災は中国、ロシアなどの周辺国がつけいる隙を与えた。

このまま日本が文化を支配されるようなことを認めるか否か。今は日本を残すチャンスでもあり、クライシスでもある。