3泊4日の春休み

第十一記


予想はしてたけど、この小旅行も瞬☆殺だったな。
圧倒的インドア派の人間からすると、現代の流通バイパスはモノの範囲では享受しているものの、
体験してみると視線一つでフレームイン・アウト(宮台語ならオンビート・オフビート)
できる固定空間に参加、離脱のプロセスを経て異なる街間を移動するのは、
それだけであまりにスペクタクルな出来事なので冒頭の感想も決して残念なことではない。


21世紀美術館も菱櫓も茶屋建築も。どれも作品としては過去のものだけれども建築として堂々と成立していたし、なにより家族で出かけたのは小用をのぞいて実に久しぶりだった。

個人的には菱櫓<21美<茶屋建築。
でさらにいえば今回見たものは、テクスチャとか圧倒的存在感を前にしたときの強烈な自意識よりも、動線によるアドヴェンチャ、トリッキーな空間遊戯のウェイトが大きかったかな(まぁ、日本のものは大概そうですが)。


つぶやいたことでもあるけれど、こういったアドヴェンチャの私の原体験はサルゲッチュからはじまるプレステ仕込みの3Dポリゴンだったわけだが、
中心地あたりにある通路から正面入り口方向を見上げると見つけることができる金色の像はこのコンテキストを下敷きにすれば、明らかにスペクターコインであり、ゲーム同様の効果、すなわちコンプリートすることによる開拓者精神を味わえる。

このゲーム空間の実現は先日の「可能世界空間論」展の折り紙建築や虚数空間を選択肢として考慮するための強力な補説となるだろう。  <なんちて


明日の抱負
明日のために帰ってきたのです。TOKYO ROPPONGIでのロハシンポ。
夜8時からということなので、その前に新宿でドラテとトレペ買いがてら散策するので、こんな時間に書いてぐったりするのはJK