近代アニメって……

第二十四記

今まで視たアニメは数々あれど、私の短い人格形成に大きな影響を与えた作品がいくつかある。
カードキャプターさくら」「王ドロボウJING」「スクライド」「天元突破グレンラガン」はその中でも代表的なものだが、他にも「明治剣客浪漫譚 るろうに剣心」「はじめの一歩」などは今から見直しても、
十二分に視て楽しい。
しかしこれらの多くがセル画アニメであるのは至極残念だ、単なる絶対的な総数の違いだけならばよいのだけれども、それは希望的観測であろうことは明白だと思う。
Zガンダムの劇場版も、新しく造り足した部分は視やすくてきれいだけれども、個人的にはやはり元のオリジナルの絵のほうが魅力を感じる。
デジタルの環境における個人の技術の如何ではなくセンス重視、新房監督のように遊び心の延長上の目新しさに開拓地を求めるベクトルは極めてネタ的消費に迎合する可能性が高い。(決してアンチ新房監督ではないし、むしろ「化物語」は気に入ってBRも全巻予約購入しております)

別にここで陳腐なデジタル批判を展開したいわけではないのだが、
どうしてもあの「ぬ〜べ〜」の発光エフェクトをPCで再現するのは想像できない。
撮影に限らず、背景も同じレベルで処理できる分、よりフラットで統一された、または洗練された
作品観をつくりあげることができる、のかもしれないが、逆に言えば近景、遠景のメリハリが薄れただけ
劇場感のようなものが感じられなくなってしまったようだ。
確かにOA(オフィスオートメーション)によってヒト、モノ、カネの回転がよくなったことは否定できないし、する必要もないと思う。
プロである限りマーケットとの兼ね合いは決して無視できるものではないからだ。
だが、これらの変動はリアクションに過ぎず応急処置でしかないし、このような理論からヤマカンのように今後のアニメはひたすら外へと出て行くしかない、というのも理解できる。
確かにジブリに傾倒している人にとっては昨今のアニメは受け入れ難いかもしれない。

「やっぱり昔のアニメはおもしろかった」ってね

っだがあえて言おうっ!
「やっぱりアニメはおもしろいよね!」って


明日の抱負
なんか知らないけど無性に今後のアニメが心配になってきた。
しかし!自分は一生をアニメにかける所存であります!!