ささめきこと

第五記

前クールの「青い花」に続くユリ系アニメ、
2008年4月から6月まで放送された「純情ロマンチカ」でホモセクシュアルの放送コードを突破したことで
あらたなフロンティアにがつがつと資本主義が乗り込んでゆく様が透けて見えるが、いわゆる
大人の事情には目を伏せて視ていきたい。
青い花」は主役にアニメ声でない高部あいを抜擢した効果も少なからず発揮されて、とても清々しい
作品に仕上がっていた。
OPのいきなりのきわどいシーンもこの裏打ちあってのこと、
ここまでの気概を見せられたら気安く非難することはできないだろう。
残念ながら録画を失敗したため途中までしか視ていないので続きは視てから。

さて「ささめきこと」まだ第一話しか視ていないが、冒頭のキスシーンに対して肯定的な展開からして、
上記の作品に比べればポップな内容、なのか?

私も高校は同姓しかいなかったが、そちらの方向の話はネタでしかなく、女学校の憧れの先輩なんてものは
都市伝説だと思っていたのだが。
ところで「純情…」は巷で声高に叫ばれる腐女子対象だとして、「青い花」はどこの層をターゲットに
してるのかしら?
失礼ながらキャストの知名度からみても「純情…」とは違って声優アニメではないし、
女性同士のカップリングが流行っているなんて話も聞かないのだけれど……


アニメの中のセクシュアルは記号的に扱われることが多く、思わず閉口してしまうほど悪質な作品も
多々存在するが、市場が必要とする以上は考察してみる価値はあると思う。
そのうえで手がかりとして記号化される女性像、男性像のカテゴリの構造の解釈が有効なのではないかと思う。
このような作品において、まずは肉体的特徴、次いで人格、社会的(縦型)、私的(横型)地位と続き、その他付属アイテムが挙げられる。(東浩紀氏は関連してキャラ消費のデータベース化を唱えている)
大抵は女性キャラの衣服がはだける描写がみられるなど、男性優位の構造になっており、サブリミナルなジェンダー主義、戦前男性の亡霊ともいえる思想が息を潜めている。

とはいえ実写に比べて制限の小さいアニメで女性を描くとなると、逆説的に上のようなマテリアルや
リアクションなどの幼稚な表現になりやすいことは否定できないが…
この件については多くの関連事項をもつので今日はここまで。

明日の抱負
今日は早起きできたので明日はあfk  (デジャヴ