学校設計3

人が「建築」を評価するときの審級としてその建物に関する感想があるが、この感想には様々な経路がある。
ざっくりと3つの感想がある
建築物(の表現)についての感想…A
消費幻想のツーリングとしての感想…B
生きられた実存としての視覚の感想…C

Aは建築のコンテクストを踏まえた人間が、自分と建築物とのダイヤローグによって至る感想。表現は実現された建築物で完結しており、鑑賞者はその構想された表現と対話する

Bは建築を容器とする活動によって生起する第三者とのコミュニケーションによって至る感想。具体的な建築物は一種の消費記号であり、コミュニケーションに流通するか否かでその価値が定まる。

Cは第三者が視界に入り、その視覚を画面としてそこに映し出される(映)像に対する感想。建物とその利用者の体のラインとの関係やアプローチにおけるドラマ性。